【技術士試験】財源と国家予算
こんにちは、鈴木Books店主です。
のっけから失礼しますよ。
というのも、技術士-建設部門を受験する方は絶対に押さえてほしい、財源と予算についてです。
正確な知識でかけていない場合、最悪減点される可能性もあります。
まず、きちんとしたデータで具体的な数値もきちんと覚えておきましょう。
財源についての数値、どういう状況なのかは正しく押さえてください。
その前に税収は国や地方自治体の運営において不可欠な役割を果たし、税金を納めることで国や自治体は財源を確保し、教育や医療、安全保障などの公共サービスを提供することができます。税収は時代や経済の状況によって推移することもあります。景気が好調な時には税収が増加し、逆に不況時には減少することもあります。税収の推移を正確に把握することで、知識の正確さを確保してください。
税収の使途については、公共サービスの提供や社会福祉の充実が挙げられます。
税金を納めた国民は、その対価として公共サービスを享受することができます。そのためにも、予算が組まれます。 国家が公共事業や社会インフラの整備、教育や医療、福祉などの社会保障制度を充実させるために予算を計画・配分することで、国民の生活の質を向上させることができます。
技術士は科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的としていますので、税収と国家予算について認識を間違えるとやばいということを理解してくダサい。
財源・税収の役割とは?
今更ですが、簡単なおさらいです。
税収は、国や地方自治体にとって非常に重要な役割を果たしています。税収は、政府が公共の福祉や各種の社会サービスを提供するための財源として利用されます。また、国家予算や地方予算の編成においても、税収は重要な要素となります。
税収の主な役割の一つは、社会サービスや公共インフラの維持・改善に使われることです。たとえば、学校や病院、道路、公園などの公共施設の建設や運営には多額の費用がかかりますが、税収を活用することでこれらの施設を維持し、改善することができます。また、年金や福祉支援などの社会保障制度の運営にも税収が必要です。
さらに、税収は経済の安定や発展にも大きく関与しています。税収は、政府が資金を投じることで経済における需要を喚起し、企業の活動を活性化させる役割を果たします。また、税収を通じて政府が行う経済政策や産業政策も支えられます。経済の安定や発展は、雇用の増加や所得の向上につながり、国民の生活水準の向上にも寄与します。
(さらに、税収は財政の健全性を保つうえでも重要です。税収が十分に確保されないと、政府の予算が不足し、国家の財政状況が悪化します。それによって、公共サービスの質や量が低下してしまい、社会的な不安や不満が生じる可能性もあります。税収の安定的な確保は、財政の健全性を保つために欠かせません。)
( )部は、技術士試験ではそこは聞かれませんので、参考程度でOKです。
税収の役割は、単なる財源であるだけでなく、社会的な安定や福祉の向上、経済の発展にも関与する非常に重要なものです。
わたしたちが扱う社会資本整備には財源が必要なので、理論的なところもある程度押さえてください。
税収の推移と分布
税収は、国や地方自治体が運営に必要な財源を得るために徴収される税金の合計額を指します。税収は国や地方自治体の財政状況や経済の健全性を示す重要な指標となっています。
税収の推移を把握することは、国や地方自治体の経済政策や予算編成において非常に重要です。税収の推移は経済の動向を反映しており、景気の変動や産業の動向などがわかります。
ちなみにですが、以下のリンクは財務省で発行している令和5年の資料です。この数値は、間違いないです。きちんと読んでください。
で、ここが1番の注意事項。以下は出展元です。
「なぜ?税収は過去最高でも借金増」|サクサク経済Q&A|NHK
リンクから記事をきちんと読んでほしいのですが、令和4年度の税収は過去最高です。ここ間違えないでください。
理由は、所得税、消費税、法人税ともにすべて増収だからです。
かなり余談を言いますが、この3つの中で1番多く納められているのは、消費税です。
理由は簡単。モノを買えば必ず払うので、老若男女問わず払わされるから。所得税の減税よりも消費税の減税のほうがいいことがこれでわかります。
税収は一般財源や特別会計財源など、さまざまな形態で集められます。一般財源は、国や地方自治体が一般的な事務や施設の運営費用などに充てるために徴収される税金です。特別会計財源は、特定の事業や目的に関連する税金で、例えば道路整備や教育費などに使われます。
なお、技術士試験では、一般財源だけを覚えておけば大丈夫です。
令和4年度の税収はいくらなのかはここではあえて書きません。ちゃんと調べてください。
税収の分布については、地域や業種によって大きな差があります。地方自治体の税収は、その地域の産業構造や人口密度などによって影響を受けます。都市部では商業やサービス業が盛んなため、地方都市や農村地域に比べて税収が多い傾向にあります。
財源・税収についてはいかがでしょうか。
適切な政策を実施のためには、税収の重要性を理解し、国や地方自治体の社会資本の整備や経済の健全性を維持し、持続可能な社会の実現に寄与することが求められています。
税収の使途と公共サービス ~実際の予算の使われ方~
税収は国や地方自治体の重要な収入源です。これによって予算配分を行い、国や自治体は公共サービスの提供や社会インフラの整備など、様々な事業を行います。
実際の予算の使われ方は、国や地方自治体が公共の福祉や国民の利益のために予算をどのように使っているかを知る上で重要な要素です。
国家予算は、政府の各省庁や機関が財政を適切に管理し、社会全体の発展や福祉向上に寄与するために使われます。
先ほどの財源の章でも登場した、財務省発行資料です。今度は支出の項目をみてください。
店主は令和2年度試験で技術士試験に合格したのですが、なんと財源の常識が変わっていたので、ちょっと驚いています。
まず、税金が使われる一番大きな分野は社会保障費です。社会保障費とちゃんと書いてくださいね。
国家予算に占める割合、金額は調べてちゃんと押さえてください。 数値はあえて書きません。
社会保障費は、医療や福祉です。年金、国民健康保険・介護保険等への支出が大半です。これによって高齢者をはじめとした社会的弱者の支援が行われ、多くの人々が安心して生活できる環境が整備されます。
その次は、地方交付税交付金です。これが第2位です。ここまでは令和2年試験時となんら変わりはありません。
が、第3位が変わっています。なんと、防衛関係費と防衛力強化資金(仮称)繰入れです。この2つ別項目ですが、実質一緒なので合わせてます。
金額も驚きで、10兆円を超えています。ちゃんと資料をみてください。
しかも、令和2年の倍の予算です。正直に言うと、防衛関係費の伸びが異常…。(岸田内閣の最大の功績?)
国防予算も重要な要素、国家の安全と国民の平和を守るために、軍備の維持や兵士への給与支払い、装備の更新などに予算が充てられます。
が、なんか釈然としないですね…。
お待たせしました。第4位が、公共事業です。今年度は6兆円ぴったりですが、令和2年は6.8兆円です。8000億減りました。
令和元年度台風の影響もあって一時的に予算が増えたのかもしれませんが、老朽化するインフラをいろいろと抱えている中でこれだけ減ったというのには、驚きました。
ちなみに、No.1の社会保障費とNo.2の地方交付税交付金は財源は減ってません。(なんか釈然としない…)
公共事業費は言わずもがな、インフラ整備にも使われます。公共交通、道路や橋、ダムなどの建設や維持管理に予算が割り当てられ、国民の生活や経済発展に貢献します。さらに、災害時の復興や防災対策、環境保護なども予算の一環として行われます。
道路等の輸送インフラの整備は経済発展や地域間の交流に欠かせません。予算配分をもとに、道路や鉄道などの建設・維持が行われ、交通事故の減少や地域の活性化に寄与しています。
その他にも、税収は公園や図書館、公共施設の維持管理にも使われています。これによって市民は快適な生活環境を享受することができます。
税収の重要性は、社会全体の発展や福祉に直結しています。私たちが税金を納めることで、より良い公共サービスやインフラが整備され、地域の発展に寄与しているのです。
最後に
財源・税収と予算についてまとめました。
ところどころ歯抜けにしたのは、みなさんに調べ、ちゃんと資料をみてほしいからです。
この知識をきちんと覚えて、みなさまが書く論文のどこかに登場することを願っています。
登場の仕方がわからない方は、「お問い合わせ」ページからご連絡ください。
有料ですがオンライン面談を行い、その中で解説します。
以上、試験に使いそうなポイントをまとめました。
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