【技術士試験】問題と課題の違い
そもそも、「問題」と「課題」の違いについて理解していますか?
技術士試験では、現在「問題」という言葉を使っていません。
それらを踏まえて、「問題」と「課題」の違いについて解説します。
試験対策上の影響 ~ちゃんと認識しないとこうなる~
前にブログでも解説しましたが、現在の技術士試験では問題という言葉を使用していません。
それは、「受験申込書」の業務の詳細の書き方の箇所に記載があります。
そのあたりは、以下の動画でも解説しますので、もしよければみてください。(URLがなければまだです)
さらに言えば、問題文にも「問題」という言葉が使われなくなりました。おそらくですが、令和元年度の試験からそのあたりを統一するようになったはずです。なので、混同して使うことは言語道断ということになりました。
「問題」と「課題」の違いを認識していないと、
・必須問題
・選択問題Ⅲ
・受験申込書の業務の詳細
で多大な影響が出ます。
特に、業務の詳細は口頭試験の時と非常に忘れたころに影響が出ます。店主も「課題」と「解決策」になっていない業務の詳細を提出してしまい、口頭試験対策でかなり慌てた記憶があります。
当然ですが、必須問題と選択問題Ⅲでも影響が出ますし、おそらくですが論文として成立がしなくなります。
なので、「問題」と「課題」の違いは、試験対策序盤でぜひ押さえてほしいポイントでもあります。
問題と課題の違いと観点についても
簡単に言うと、ある問題が発生したときの理想と現実のギャップを埋めるための課題です。解決策、は課題を解決させるものという図式になります。
上にでかでかと図式を貼りましたので、ご参照ください。すんません、手書きで。
問題と課題の違いはこれで以上になります。って、早すぎる…。
あまりにも早く終わったので、実際の試験対策用に詳細に解説します。
まず、論文を書く際に意識してほしいのですが、目的達成が成果で、目的達成を阻む障害物を課題と設定してください。理想と現実のギャップを埋めることですから。
目的⇒その障害物(課題)⇒解決策⇒目的達成(成果)です。
先ほども言ったとおり、論文に書く解決策は課題です。課題を解決させます。
さらに言えば、最近の試験では、「多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで~」という形式に変わっています。
ここで、観点とは何ぞやと思った方も多いでしょう。
観点は、「~~の面から見ると」と言い替える事ができます。
観点は、抽象的で解決出来ないこと。
課題は、具体的で解決出来ることを書きます。
例を挙げると、
・防災の観点から長寿命化が課題
・生産性向上の観点からDX化が課題
観点についても、そのうちに動画がアップロードされるかもしれません。
ここからは個人的な意見です。真に受けすぎずにお願いします。
なお、観点を踏まえた課題は、1つです。なので、「観点も書く」が指定されるとおのずと課題の書き方が限られてくるようにも思います。
観点である程度課題の方向性が絞られるからです。
なので、課題を抽出した後、抽象的で解決できない言葉の抽出が必要になるのかな、と思っています。
題意に沿った観点を素早く抽出する練習をしないと、本番に対応ができません。そこに注意してください。
終わりに
以上で、問題と課題の違いとついでに観点についてもまとめました。
これらの提案を実行することで、より合格に近づくため、一歩先を進むための道を切り拓くことができるでしょう。
合格の一助になれば幸いです。