技術士第2次試験論文の評価ポイント
技術士試験に合格するためには、効果的な勉強法が重要です。
まずは、技術士受験申し込み案内と言う冊子にいろいろと評価項目が書かれていますので、それを学び、論文作成に反映しましょう。
技術士試験を行う対策するにあたり、そもそも何を論文で書かなければならないのかについて解説します。 皆さん技術士受験申し込み案内と言う冊子がありますが、ちゃんとよく読んでますか? おそらく大半の方は受験申込書を書くのに必要な項目のページしか読んでないと思いますが、実は受験申込書にはちゃんと何を評価点として見ているのかについても書かれています。
これらのポイントをしっかり実践することで、技術士試験の合格に近づくことができます。
評価項目とは?
これから論文作成だ!と張り切っている方も多いと多いと思いますが、そもそも、試験官の採点の基準が分かっていないことには攻略が不能です。
受験申込み案内P.6~「令和6年度技術士第二次試験の内容について」と言うページがあり、そこに評価項目の記載があります。
一般部門は、以下のように、
必須問題の場合は、技術部門にわたって、専門知識、応用能力、問題、解決能力、課題遂行能力に関するものということで、
概念や出題内容、評価項目も下の段に記載があります。
ここにきちんと出題内容も評価項目も全て書かれています。つまり、これが採点の基準なんです。採点の基準ちゃんと踏まえ、これに沿った論文を書かなければならないのです。(と、日本技術士会が言ってます。)
概念に能力のについての日本技術士会からの評価項目の解釈が補足されています。
評価項目は、コンピテンシー項目のうち、専門的学識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケーションの各項目についてですが、これは問題文にも記載がありますね。
選択問題のⅡ-1とⅡ-2
選択問題のⅡ-1は、専門知識の原稿用紙600字-1枚です。
「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識が概念として書かれています。
出題内容は、選択科目における重要なキーワードや新技術に対する専門知識です。
結構時事ネタ的なことも効かれることもあります。
評価項目は、専門的学識とコミニケーションの項目になります。
これが選択科目のⅡ-2になると、
概念はこれまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき、工夫を要する点等について説明できる能力です。
ということは、これを書かないといけません。
で、評価は何するかって言うと、専門的学識、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションの各項目について書きましょう。
ちゃんと皆さん今書いてますか?これ書いてないと点数がつきません。
論文で端的にこれらの能力があることを表現しましょう。
選択問題Ⅲについて
選択問題Ⅲの概念は、社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を得て、問題解決のための課題とその遂行について論理的活合理的に説明できる能力です。
出題内容は、社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリングの問題を対象として「選択問題」に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策についてできるかを問うております。
私が言ってんじゃないです。これ日本技術士会が言ってます。
評価項目は、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションの項目です。
ちょっと注意して欲しいのですが、筆記試験にはコミュニケーションが全部入ってます。
なぜでしょうか?
受験申込み案内のP.10に「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」があります。
その中に、コミュニケーションについて書いてあります。そこには、
業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うことです。
建設部門の場合は、クライアントやユーザという言葉は使わないですが、イメージはいわゆるお客様に国民です。
海外における業務の際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り強調することです。
コミュニケーションて、結局のところ意思疎通と可能な限りの強調です。
あそこは覚え、ちゃんとわかりやすく、要はわかりやすい形で論文に表現してあげてください。
で、Ⅱ-2に関してはコミュニケーションを発揮しながら業務をしましたって言うアピールもちゃんと必要です。それは別の機会でお話しします。
終わりに
技術士試験は幅広い知識や技術を要求される一方で、技術士としてふさわしいかという要素も試験論文で審査されます。
難関国家資格という名前の下、すっかり忘れやすいポイントです。
しかし、受験申込み案内に評価項目等すべてが記載されています。ありがたいことに、攻略はできるのです。
みなさまも、受験申込み案内を熟読し、論文にコンピテンシー(評価項目)を反映できるような論文をつくるよう、意識しましょう。