技術士試験の添削指導をして

query_builder 2024/02/12
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こんにちは。鈴木Booksカルチャーセンター部の店主です。

さて、添削指導をしながら、いくつか思うことがあるので、一部を皆様にその対策をシェアします。


(1)受験申込書について
現在の技術士試験には問題点という言葉がありません。
なぜかというと、ここ数年の技術士試験の申込書には業務の詳細に書くべきことが書かれており、受験申込書上では現在問題点という言葉を使用していません。
おそらく複数回受験者もはじめての方も、受験申込書を読んでない方が多いようです。
なので、問題点と言う書き方はしなくてよいのを踏まえて、形式をちゃんと合わせましょう。


さらに言うと、問題点と課題を誤解している人が多いので、問題点と問題と課題の違いをきちんと押さえましょう。
受験業務の詳細で求められていることは、ある問題が発生したときの理想と現実のギャップを埋めるための課題、その解決策です。
そこの意味を履き違えないようにしましょう。


たまにいるんですけど、技術士の試験は何を求められているかって言うと、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者です。
業務経歴もこの内容をやってきたことを書かないといけません。


これは公務員の方に多いんですけど境界確定や台帳修正、生産性の向上といったもの。
お世辞にも、道路分野の技術を使ったと思えない業務を業務経歴の欄に書いている方が結構いらっしゃるので、それは改善させたほうがいいです。

まあ、書き方次第で解決すると思いますが。

試験官は極論言うと、本人が昔やった業務で昔やった業務まで口頭試験で聞くケースがそこまで多くはありません。

ただ、あまりにも科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項から離れていると聞かれる可能性が上がります。

むしろ受付の段階で、日本技術士会から電話で問い合わせくる可能性の方が高いのでそちらに注意してほしいです。


私の話ですが、実際の業務の年月でラップをさせてしまったら、日本技術士会から問い合わせがきて、2020年の3月に終わる業務と、2020年の2月に終わる業務が矛盾しないようきれいに書いてほしいと言われまして、再提出しました。縦に業務経歴年数がきれいに並んでいればよいようです。
なのでちゃんと見てます。余談ですけど、土木施工管理技師試験もちゃんと見てます。実はこれも書き直してほしいところがあるということで受験申込書を再提出しました。



(2)必須問題と選択問題3について
この2つの共通項は枚数が多いことです。
枚数が多いと言う事は、きちんと構成を分けないと冗長的になります。
この2つの差をつけるのって課題、リスク対策及び波及効果のどちらかになります。
課題は、まず内容の精度が高くないとまず説得力を持たせることができません。1番重要な課題なのに説得力のない書き方になっている答案も多いです。
つまり、解決策の後に続く解決策月が続かなかったリスク対策と波及効果につながりません。


で、意外と波及効果が難しいです。
波及効果は私を受けた令和2年度で初めてできました。
何も準備していなかったので、本番めちゃくちゃ動揺しました。
準備してないので、何書けばいいのかわからないと、若干パニックになった記憶があります。
実は、波及効果が書けなくて店主の得点が半分でした。
合格後に得点開示をしたときに、選択問題Ⅲの得点が半分切ったのを見て、よく受かったなと思いました。
今は次で4回目の試験なので、どう書けばいいのかっていうのは事前練習ができるので対策を本当にしなければいけませんが、波及効果はこの後コラムでも説明しますが、すぐ効く直接的な効果や、すぐに狭い範囲で効果が現れるような事象を書くのは減点対象です。
ちゃんと意味を捉えて練習しないと本番で得点が伸び悩みます。
なのできちんと練習しましょう。
今一番差がつくのはおそらく波及効果です。ただ、波及効果に言及している設問は減ったようにも思いますが。
波及効果の意味はほんとにきちんと押さえた上で論文に落とし込まないといけないことに注意してください。

(3)試験は自分との戦いです
おそらくですけど、ここ10年で社会人として活躍されている方と50代近くで受験する方の前提条件があまりにも違うなっていうのが印象です。
この10年の経歴をもとに受験される方のほとんどが、上司からきちんと怒られることもなく、そんなに厳しくもなく、きちんとした注意を1回も受けたことがない方が多いんじゃないかなと思ってます。
これは、世の中が変わったし、店主も反省しなければいけないですが、おそらくこの10年位の方への指導が結構大変かもしれませんね。
はっきり言いますと、これは怒られ覚悟でただ1つだけ言わせていただきます。
あなた自身がお金を払ったんだからどう活用するかを決めるのも、あなた次第です。
前に先輩にあたる講師の先生に以前受かる人の特徴ってどんな人ですかと聞いたら、課題提出時に論文が最初から完成されてる人、次は元気のいい人が受かる傾向があるとおっしゃっていました。
つまり何が言いたいかって言うと、能力も大事ですが、それ以上にある程度の積極性があり、自己を見つめながら対策し、理解していくことができること。
そのためには、どうやってこの講座を最大限使い倒すかを考えてる人は、講座が手段として使えるので多分受かります。
なので自分のためにもきちんと喝入れて根性入れたほうがいいです。


この試験は何か合格率10%前半の何か試験です。
言葉を本当に選ばないといけませんが、ちょっと怒られた位でちょっと自分に気に障ること言われたくらいで挫折してるようでは身が持ちません。
10%前半の合格率を突破するって、結構エネルギー使いますよ。

店主ですが、大学受験以降初めて真剣に身を入れた試験だなと重いっています。(翌年受けたRCCMがまあ楽でした。)


自分に足りないものが見事に添削で指摘されてしまい、そこに向き合えないのは、今後何回も同じ失敗するんだろうなと思ってしまいます。
講師も経験則上わかっているから言ってるので、決して意地悪で言ってるわけありません。
適切な段階で理解しないと、次に進んだ時も、同じようなミスをすることが目に見えてるからということが分かっているので、あえて厳しいこと言ってます。じゃないとそこまで戻らないといけなくなくなります。


厳しくない指導があるわけなく、そもそもそれが自分の中でわかっていればさっさと合格するでしょう。もちろん、講師の側も考えないといけないんだなという学びはあります。


辛くなった時はなんで自分は大枚はたいてこの講座を受けたのか、一体何を目的にこの講座申し込んだのかをきちんと振りかえってしてください。

以上がここ最近で思ったことです。


最後に言いますが、試験を受けると決めたのはあなた自身です。

そこからどうやって合格しないといけないのかの作戦を立てるのもあなた自身ですし、勉強はどうするかを決めるのもあなた自身です。


店主の仕事はみなさまの合格につなげることです。

それを踏まえてどんな作戦を取るかもあなた次第です。


みなさまの合格の一助になれば幸いです。






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鈴木Booksカルチャーセンター部

住所:東京都新宿区

電話番号:070-2671-9068

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