さて、みなさんは出世したいですか?

query_builder 2024/09/20
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突然ですが、みなさま出世したいですか?
残念ながら出世したくないって答えた方、給料は確実に増えません。


では、給料を増やすにはどうすればいいでしょうか?
先日とあるラジオ番組でこんな相談がありました。
現在35歳女性、広告代理店勤務で子供が1人。
副業でデザインをやっており、その収入が5万~10万ほどで、時間を忘れるくらい楽しいと。
本業の広告代理店では、ディレクションしており、納期や重要なプレゼンが近いといろいろと体調に触る部分もあるとか、ないとか。

ここ1年くらい、このまま会社に残るか、デザインだけでやっていきたいかを考えるも、悶々と結論が出ない日々。どうすればいいのかという相談。


読者(想定は男性)なので、あまりピンとこない話でしょう。

本質は以下です。

ただの女性のお悩み相談やんと思いきや、このラジオパーソナリティの方は、お悩み相談の解決の冒頭でこう言います。


そもそも産業の構造上ディレクションする人が1番上です。

これはどの産業でも一緒です。

世の中のすべてのことにおいて、末端よりもまとめる方のほうが収入が上です。手を動かす人間が1番安いです。

ラジオパーソナリティの答えは、「慎重に考えろ」。
副業のデザインが、現在の給与と同額稼げれるのであれば、独立してもいい。
しかし、どう考えても10年後くらいに、なぜそこでやめたんだろうということが発生するのではないかと予想しています。
特にデザインの仕事と言うのは、あと10年もすると(相談者の方が35歳の年齢なので)、目が見えなくなると言うことを想定されます。

それを踏まえて解答を出そうということでした。

すみません勝手に引用しました。

でも、これって建設業も同じです。
大手のゼネコンが給料高いのがそういうことです。
自分たちは仕事をとってきます。しかし、自分たちは手を動かしません。あくまで元請けと言うのは、完成に間に合う工事工程を確実に組み、安全や品質の確保と、それに見合った資材や人材を確保し、生産していくことをします。
「違うわー」と言いたい方もいると思いますが、あくまで超簡単に言うとです。
という事は、何次下請けに関しては、行き渡る金額(報酬)も低くなるのは当然です。中抜き構造になりますから、それは産業の構造上致し方がない部分になります。


では、その事実を踏まえてどうすればいいのかと言ったら、とにかく自分のポジションをディレクションの方に持って行くことです

それがほぼ唯一の会社員、建設コンサルタントとしての生存戦略になります。


建設コンサルでいうところのディレクションって言ったら、管理技術者になることです。
管理技術者になって、部下に、アルバイトさんに、派遣さんに外注さんに仕事を割り振り、そのディレクションをすることで、業務を淡々とこなすことです。


みなさん「責任が伴うから嫌だ」と言いますが、人間の能力ってそもそも60代との時って30代と同じ位できますかって言ったら、大抵の方はできません。
どこかで記憶力も手も目も何なら新しいことを覚えるのがかなり億劫になってきます。
その状況でプレイヤーのままでいいですか?
60代でプレイヤーって結構辛いですよ。
ひょっとしたら会社によっては、給料減らしのために50代半ばで強制プレイヤーに戻されるパターンもありますが。
本当は、プレイヤーとして30代で下地を積んでなかったら余計辛いんですよね。


ちなみにですが、大手の建設コンサルやゼネコンは最初からディレクションです。
だから、大手建コン20代30代のプロパー社員でも、図面の書き方がわからない、数量計算書の作れないという方がごまんといます。
ある機関の出向体験を聞いた時に、「CADオペさんを出向先に連れて行けますか?」と聞いてるこっちが唖然とする質問を平気で聞くくらい、手が動かせない方も中にはいます。(ごく少数の優秀な方はこういいませんが…)
なので、手は動かせないんですけど、ディレクションができる。

外注さんや派遣さんにお願いしながら(いわゆる分業ですね)、自分は工程管理をしっかり進める。

けど、ディレクションができるところまでたどり着くまで生存できないのが大手建コンの特徴です。(20~30代で8割は辞めてますので)


店主一個人の考えですが、ある程度作業のやり方や手の動かし方をきちんとわかっている方がディレクションはしやすいです。

(だから前職の大手建コンの管理職はほぼ転職組しかいなかったので、それもプロパー社員が続かない理由の1つにも思う。)

というか、外注さんや派遣さんも人間なので、やり方や話をして教えてもらう方が手っ取り早いですしね。


30代後半から40代、50代と年齢が上がる中で作業がよっぽど好きだったらいいんでしょうけど、給料が欲しいと言う方に関してだったら、ディレクションに周るのがお勧めです
組織で働けないから、独立すると言う方もいていいと思うんですが、仕事を取らないといけないのでそこが1番面倒かなと思います。

ちなみにですが、資格なくても独立はできるみたいですね。とはいえ、今の世の中ならどうなのやら…。


ではディレクションするためには、どうすればいいのか?
建設コンサルタントの場合は、RCCMや技術士を取ること、建設業であれば、一休土木施工管理技士を取ること。
以上です。どちらも人は足りてませんので重宝されます。

あと、作業の分解ができる、いつでも誰かに振れるという準備を意識するといいと思います。これが分業の第1歩です。


以上、給料が欲しいと思う人、誰かに使われるのは嫌という方はディレクションというポジションを目指しましょう。

そのためにも資格は必要です、というお話でした。


鈴木Booksカルチャーセンター部では、技術士、RCCMの資格取得支援を行っております。
1級土木施工に関してはご相談があれば対応ということでお願いいたします。


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